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06/06/04

ジャパンシリーズ2006 #4

場所:富士見パノラマ
天候:晴/路面:ドライ
FRAME:ANCHOR-XCS9

週間天気予報は雨から晴れに変わり入梅をギリギリ逃れ快晴のもと、Jシリーズ第4戦は行われた。
自宅から1時間の富士見パノラマスキー場。昨年はJシリーズ、アドベンチャー富士見、全日本選手権、シマノバイカーズと4レース走って4勝と相性のいい場所でもある。
コースは多少変更となっているが、登って下るといったレイアウトはそれほど変わらない。
前回の順位で多少スタートポジションもマシになったけど、まだまだ4列目。前日の試走時でスタート後の登りが意外とキツイのと、その後の森の登りが長いので、そこでポジションアップするつもりで落ち着いたスタートを心がけた。

一番右に陣取りをする。スタートのタイミングを合わせれば2列は簡単に抜ける。そこまでを最初の登りで行うつもりだった。
いつもより応援が多くたくさんの人が応援に駆けつけてくれた。
そして14時にスタート。
号砲一発タイミングも合って一気に加速、そして3列目の隙間に割り込んだ。
が、・・・・・。
最前列でペダルを踏み外している!!
「アッ」と思うのもつかの間、2列目がそれに立ち往生、3列目は下を向いてペダルをはめている・・・・。
崩れかけたバランスを保ったけど、2列目がいて踏み出せずに足を突いてしまった。
中央から左側は順調に加速している。100人は前にいるんじゃないかと言うくらい、ライダーの背中が眼球いっぱいに広がった。
「落ち着いて」はどこへやら。頭に血が上ったのがわかった。頭皮の毛穴が広がった。
一気にペダルをはめてもう一度再スタートを切ったころには砂煙が立ち上っていた。
右側から踏みまくり最初の登りを終えた。すぐに目の前のライダーがロックセクションで転んだ。走り出したら二人が絡み合って道いっぱいに横になっている。
どれもギリギリすり抜けて前を追う。先頭は白石(シマノドリンキング)が抜け出している。少しあいて一列の集団。そこからまた少しあいているだけ。
「追いつけ」。誰かが言った。
加速してみる。追いついた。前を見る。三つに割れている・・・・。
「追いつけ」。誰かが声をかけた。
最初の登りで無理をしたライダーがペースダウンしている。
順番にパスすする。
1周目を終えて2周目へ。
だいぶキツイ。スタートを恨んだ。
先頭は二人になっている。間に転々とライダーがいる。
3周目へ。4位集団にやっと追いついた。
ちょっと前に3位がいる。差は40秒。
「一度休もう」自分が言った。
「馬鹿か!一気に攻めろ!!やすむな!!!」また誰かが叫んだ。
身体は悲鳴を上げている。しかし差は順調に詰まる。
見えなかった3位も目視できる。
キツイ。
でも追いつきたい。
16分強の最速ラップをだして4周目へ。
このペースなら追いつける。
でもこのペースが持つのか?
二個目の登りで身体全体が重く感じた。
すぐ前に3位はいるけど、スピードが落ちていくのが分かった。
5周目ペダリングピッチが落ちて4位集団から遅れをとってしまった。
さっきまで聞こえていた声はもう聞こえない。
一つ一つの坂をこなすので精一杯だ。
ペースダウンは止まらずに3分とか4分離れていた後ろにも抜かれてしまった。
順位をひとつずつ確実に落としながら走り続ける。
「落ち着いて」といっていた自分が瞬間湯沸し器と化して、走り出して、そして今はその火が消えて落ちついて走りながらレースを振り返っていた。
なんだか不思議な感覚だった。レースは思い通りには行かない。一番思い通りに出来るライダーが勝者だ。そんな当たり前のことを考えていた。
身体は一踏み一踏みごとキシんでいる。だけど冷静な頭で終わっていないレースを振り返っている。
そんなことやっていたら左コーナーでタイヤが滑り出して派手なクラッシュ。
衝撃で右足を攣ってしまい参ったけど、何とか走り出した。
で、関門で1周を残して15位でEND。
全日本選手権まで残り6週間。
前半の走りならまだまだ望みはあると思う。多少だが次回もスタートポジションは上がっていると思うので、もう一度、そして今度こそ、落ち着いてスタートをきって行きたい。

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